徳川家康と瀬名姫(築山殿)~大河ドラマ「どうする家康」にあやかって~

2023年のNHK大河ドラマは「どうする家康」。
(第一話についてはネタバレになるので、見たくない方はスルーすべし(笑))

その記念すべき第一話は、2023年1月8日(日)に放送されましたが「どうする家康」というタイトルからも、家康の描かれ方が想像できる感じもしますが、戦国武将としては珍しいというか、面白いキャラクターとして表現されているようですね。

主人公の徳川家康(とくがわ いえやす)役は、松潤こと、嵐の松本潤(まつもと じゅん)さん。

そして、家康の正室(本妻)である瀬名(せな(築山殿(つきやまどの)とも呼ばれるそうです))役は、有村架純(ありむら かすみ)さん。

家康は、武道に秀でているわけではなく、好戦的なわけでもなく、ドラマの中では、剣術などの稽古よりも、なにやら木彫りのウサギを作ったりして、いわゆる人形ごっこのような遊びをしている姿が演じられていましたね(笑)

で、そんな遊びをしていた若き家康(そのときは元信(もとのぶ)?)は、その姿を瀬名に見られて「誰にも言わないでくれ!」と懇願したり(笑)。

口止めの約束として、一緒にかくれんぼなんかをさせられたものの、結構、家康自身も楽しんだりするような、ほんわかしたカップルに描かれていました。

あるとき、同世代の今川氏真(いまがわ うじざね)との稽古では、瀬名を含む女性陣が見守る中、氏真にコテンパンにやられます。

それを見た女性陣ほとんどは「あらあら…おほほ…」という感じで、負けた家康を軽んじるのですが、瀬名姫だけは、好感のまなざしで家康を見ています。

そんなことがあった後、瀬名を気に入った氏真が、瀬名姫を側室に迎えたいということを進言します。

そこで、家康と氏真が、一騎打ちし、勝った方が、瀬名と縁組するということになってしまいます。

明らかに負けそうな家康ですが、開始早々、やっぱり、こん棒を弾き飛ばされ、崖っぷちになった家康は、氏真へタックル!

その後、後ろへ回り込みヘッドロックで締め落とす!という大逆転を演じ、めでたく、瀬名と結婚することと相成りました。

それからは、弱気、不安げな家康を、見守る瀬名、という夫婦の姿が描かれていました。

戦国時代の武将たらざるように見える家康を、むしろ瀬名姫は好ましく捉えて、争いから逃げようとする旦那も、好意的に捉えている感じが、新しい表現の仕方だなぁなんて思ったりします。

瀬名姫との結婚を勝ち取ったところなどは、やっぱり勝ち取る!というイメージを彷彿とさせますが、そこには、2人の意見は無視されて、トップダウンの指令が下ったため、勝負せざるを得なかったんですね。

そういうときは、勝負するか、やらずに諦めるか、という選択を迫られるのですが、それを抜きにすると、世間一般的にモテるタイプでなかった家康も、瀬名姫が好んだような、普通とは違う見方で、男性を見ている女性もいるってことですよね。

そんなことを思ってみると、男女関わらず、一般的に人気があるかどうかは別に、何ともぴったりくるカップルというのは、昔からあり得たということです(笑)

歴史から学ぶ男女関係!というほど大それた話ではありませんが、そんなふうな味方をしてみても、いろんな恋愛関係が想像できて興味深いのではないでしょうか。

こうでないとダメ!と割り切ってしまうのではなく、自分の本当に好ましいと思う相手とはどんな人?と、落ち着いて考え見ると、新しい発見があるかもしれませんね。