赤ちゃんのときの「人見知り」

誰でも、人と楽しいコミュニケーションをとれたらいいな、と考えると思いますが、とくに最近は、いわゆる「人見知り」の人が多くなっているように思われます。

単純に、コミュニケーションの不得手、話が上手だとか下手だとかいうことだけでは、説明できないように思います。

人見知りってどういうことから始まる?

たとえば、赤ちゃんは、両親以外の人を見て、泣いたりすることがあります。

これは、自分の知らない人に対して抱く、警戒心であるとされていたのですが、どうもそういうことだけではないのだそうです。

赤ちゃんは、生後半年くらいから、周りの人たちの見分けがつき始めると言われています。

そして、その人と近づきたいという気持ちと、離れたいという気持ち、両方を抱いて、その葛藤から泣く、ということです。

単に、知らない人が怖いから、ということではないそうです。

皆さんも、赤ちゃんに、じぃ~っと見つめられたことがあるのではないでしょうか。

赤ちゃんは、相手の目を凝視することがよくあるのは、調査で明らかになっていて、また、目が合っている状態よりも、目が合っていないとき、人が自分の方を見ていないときの方が、じぃ~っと、その人を観察しているそうです。

人見知りの傾向が強い赤ちゃんは、とくにそうらしく、目が合うと視線をそらせますが、そうでないときには、じぃ~っと観察しているのだそうです。

これは、関心を持ちつつも、離れていたい、という心の葛藤を示しているということです。

中には、目が合っていても、目をそらしたり、泣き出したりしない赤ちゃんもいます。

そんな子は、人見知りの傾向が弱いと言えますが、相手から離れたいという気持ちよりも好奇心の方が上回っている、ということです。

いずれにしても、赤ん坊の人見知りは、警戒心ということだけではなく、近づきたい気持ちと離れていたい気持ちの両方からくる葛藤、ということなのだそうです。

大人にも共通するところがあるように思いますね。