何かある出来事があって、理由がはっきりしているのであれば分かるのですが、意味もなく、理由もなく寂しくなるということってありませんか?
寂しいという気持ちは、いったいどこからやってくるんでしょうか。
また、それってどういう心理を表しているのでしょうか。
寂しさはどこからやってくる?
思い返してみると、これまでの人生の中で、突然なんだか分からない寂しさが押し寄せてきた、というようなことが、皆さんあるのではないでしょうか。
これは、性別に関係なく、どんな人でも感じることのあるものであるようです。
どちらかというと、寂しいという感情は、ネガティブなものであるような感じがしますが、基本的には、防衛本能としての表れであると言われています。
心理学的に言えば、人と繋がりたい、という感情から沸き起こるものであるとされています。
今の時代、ネットにおける人とのやりとりも、主要なコミュニケーションの方法のひとつとなっていますが、手軽に人と繋がっている感覚を持てるSNSなどが当たり前にあることが、むしろ、そいういった「寂しい」という気持ちを持たせる、ひとつの要因となっているのかもしれません。
寂しい気持ちの原因を客観的に見てみる
なんだか寂しい・・・と感じたとき、できるだけ客観的に自分の感情を見つめてみることは大切なことです。
人間、理由が分かると安心する、という習性があるので、寂しさが押し寄せてきたときにも有効です。
寂しさの原因にはどんあものがあるでしょう。
ひとり暮らしに慣れていない
大学へ進学、会社へ就職、といったことをきっかけにして、初めてのひとり暮らしを始める、という人は多いと思います。
新しい進路に対して、期待と不安と両方で、というようなセリフがよく使われますが、本人が感じていようといまいと、ポジティブな気持ち、ネガティブな気持ちの両方を合わせて持っているものです。
見知っている人や場所から離れる、というのは、寂しさを引き起こす要因です。
仕事上の失敗
一見、寂しさとは別のものであるようにも思うのですが、仕事で失敗をしたことが、実は
今感じている寂しさの原因であった、ということも少なくありません。
仕事の失敗そのものというよりも、それによって、周りからどう見られるか、ダメなやつだと思われるのではないか、というような、ネガティブな想像が無意識に働くことがあります。
理由が思い当たらない
よく考えてみても、寂しい気持ちの理由が分からない、ということもあるでしょう。
ただ、人間だれしも、これから自分はどうなっていくのだろう、という、未来への不安のようなものを持つことがあります。
それは、健康のことであったり、金銭、経済的なことに関するものであるかもしれません。
現時点では見えないものに対しての不安によって、寂しさを感じることがあります。
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人は、ひとりでは生きられない、という言葉がありますが、寂しさという感情面からも、人がいて助かることが多くあります。
孤独感を感じたら、強いてコミュニケーションをとらなくてもいいので、人のたくさんいる場所へとりあえず出てみる、ということは良いことです。