前回、人間の三大欲求について紹介しましたが、3つある中で、どれがいちばん強いのでしょう?
人によって考えも異なるでしょうし、意見も異なるでしょうけれど、成人男女200人を対象に行ったアンケートでは次のような結果となりました。
三大欲求の中でいちばん強いのはどれ?
睡眠欲 100人 (男性:43人 女性:57人)
食欲 76人 (男性:35人 女性:41人)
性欲 24人 (男性:22人 女性: 2人)
約半数の人が、睡眠欲がいちばん強いという結果となりました。男女ともに似たような比率ですね。
考えてみると妥当でもありそうな印象もありますが、確かに、睡眠を我慢できる人というのはいないでしょう。
多くの人が我慢できないと感じていて、おそらく、生命維持に関わるほどの危機になることはないにしても、眠気を我慢できなかったという経験が誰しもあるのではないでしょうか。
次に多かったのが、食欲。
これも生命維持に必要な欲求ですが、ダイエット、減量、断食など、空腹を我慢することはある程度可能だという考えからも、睡眠欲の次に来たという感じでしょうか。
そして、男女ともにもっとも少なかったのが、性欲でした。
これは、睡眠欲や食欲とは少し違って、満たさないと死んでしまう、というものではないと言えます。
言い換えると、他のものと比べると、生命においての緊急性が高いわけではない、また3つの中では個人差がつくものでもあるでしょうから、優先度が低くなっているのかもしれません。
また、性欲については、男女でも大きく差があり、男性の方が性欲が強いという結果となっているのも特徴的ですね。
さて、人が持っているとされる三大欲求ですが、眠らなくても生きていける人はいないので、これについては無い人はいないと言っていいでしょうけれども、世の中には、これらの欲求が薄い、あるいは、ないという人もいないわけではありません。
食欲については、食事に関心がない人や、食が細い人もいて、最低限の栄養補給くらいしか望まない人もいます。
また、性欲についても、ほとんど感じることがなく、ゆえに異性に興味を示さないという人もいるでしょう。
昨今の多様化社会の中では、個人差の問題として、そういった欲求が薄いのであれば、それはそれでOKと言えるでしょう。
ただ、これまで感じていた欲求が急激に薄くなったとか、突然感じなくなったという症状の場合は、心身の変調によるものの可能性もあるでしょうから、おかしいと思ったら医療機関へ相談してみることも必要かもしれませんね。