生命の存続になくてはならない不可欠な三大欲求ですが、満たされることが重要でありながら、健全な社会生活を送るうえでは過度な満足は問題となり得るものです。
あまりに食べ過ぎても健康を害するでしょう。睡眠を優先するばかりでは生活していけませんし、性欲をいつでも満たそうとすることも社会的な問題を引き起こしかねません。
不可欠でありながら、コントロールが必要となる三大欲求は、ストレスにならないように上手に付き合っていく必要があるでしょう。
食欲
わざわざ言うまでもなく、食べることは大切なことなのですが、食べ物に対する必要以上の執着は問題となるえしょう。飽食の時代がゆえの問題としてメディアでも取り上げられることがありますが、食べ過ぎは、肥満、高血圧、糖尿病など、いわゆる生活習慣病などの症状を引き起こす原因にもなります。過度な食欲をコントロールするためには、食事をする時間をきっちりと決めるなどして、だらだらといつまでも食べ続けないようにするといった、生活習慣の見直しが必要となるでしょう。量を控えないと!と食事を抜いたりすることは、むしろ食生活が乱れることにもなり兼ねないのでおすすめできませんが、できるだけ規則正しい食事をして、腹八分、七分といったことを心がけるのがよいでしょう。量を減らすことを考えるなら、早食いは禁物で、一口ずつよく噛んで、満腹中枢を刺激するようにしましょう。
睡眠欲
睡眠欲をコントロールするのはかなり難しいものだというのは、理解しやすい方が多いのではないでしょうか。睡眠ととるのに適した環境で、必要な分の良質な睡眠がとれることが望ましいことなので、とにかく静かな状態と確保することと、さらには、自分にあった枕や布団などの寝具などがあるのが良いですね。もし夜の睡眠が充分にとれないような状況なのであれば、昼に睡眠をとるということも大切でしょう。昼寝の場合は、長い時間熟睡してしまうと、その後の行動に逆効果をきたす可能性が高いので、10~20分程度の仮眠が効果的です。
性欲
性欲については、暴走に至ると、人を傷つける可能性があり、ひどい場合には犯罪に至ることにもなりかねないものです。もし、性についての指向がとまらないというような人は、そのエネルギーを別のことに向ける努力が必要かもしれません。他の欲求へ向けると言っても、自己顕示欲や怠惰欲などのネガティブな欲求に向けるのではなく、ポジティブな欲求にしたいところですね。性欲というのは、身体に関わる生理的欲求でありつつも、心や感情の要素も多いものです。たとえば、マズローの5段階欲求にもある、自己実現欲求を満たすことを考えてみるのもいいでしょうし、思考的に難しいのであれば、身体を動かすこともおすすめなので、ジョギングしたり、筋トレをするなどもいいでしょう。身体を使うことで発散されることはよくあります。性欲に関しては、可能であれば他の欲求に向ける、身体を動かして発散するといった方法がよいでしょう。パートナーがいる場合は、相手の気持ちを思いやりながら相談のうえ、欲求と付き合ってみるのも良いでしょう。
三大欲求は、必要不可欠ながらも、自制も必要になるものですが、それらと上手く付き合いながら、また、心を満たし合えるパートナーがいるとさらに良いでしょう。
